ハンドメイドの価格設定を決めるポイントは?安売りし過ぎないために見直す適正価格の基準とは?

ハンドメイド販売歴3年目に突入したイシッコロと申します。石大好きの私は、主に天然石アクセサリーを手作り販売しています。

何年も販売しているといろんなことがありますが、最近、難しいなって悩んでいるのは、「価格設定」についてです。これが意外と難しい!

ハンドメイド販売の適正価格は、基準がないので悩む人が多いと思います。私も安売りしすぎて見直す時期に来ているかとも思っていたところ、価格設定の基準を見つけました!

今回は、ハンドメイド作品の適切な価格設定について考えてみました。



ハンドメイド販売の値段の決め方を間違えた私!ミンネ、クリーマ、フリマアプリの価格設定を見直す基準は?(体験談)


私自身の体験で言うと、まだ一個も売れない時期、つまりハンドメイド販売を始めたばかりの頃は、自信がなく、価格設定を安くしがちです。

私の場合、最初のスタートは、ミンネラクマでした。最初に売れたのはミンネでしたが、いきなり1000円くらいの物が売れて、嬉しいというよりびっくりしたのを覚えています。

その後、同様の作品がミンネで売れたのですが、それっきり売れなくなりました。売れないのと、作るのが大変な作品だったというのもあり、もうやめた!という状態になりました。

ミンネはほぼやらず、ラクマに移行したのですが、最初の数か月は全く売れませんでした。「いいね」はたまにつくのですが、売れません。

フリマなので少し安い方が売れるかと思い、一個300~400円くらいの価格設定にしてみました。すると・・

半年くらいした頃、ぽつっとひとつ売れたのです!メッセージから挨拶なども来て、お客様は買う気マンマンな様子です。嬉しくなって、すぐ作成&発送しました。

評価コメントも丁寧にくださり、とても好評であることが感じ取れました!安売りしたけど、すごい達成感でした。自分の作り出した物が売れたからです。

その後、飛ぶように?とまでは行きすぎかもしれませんが、立て続けに注文が入るようになり、忙しい時期がありました。嬉しい反面、気づいたのは、忙しいわりに収入が少ない(;'∀')

忙しさと嬉しさにかまけて、気づくまでに数か月かかってしまいましたが、せわしなく作って発送して、注文コメントに返信して、売れたらまた出品して・・と繰り返しているわりに、月数千円の収入でした(笑)

今まであまり気に留めていませんでしたが、試しに他の作家さんの同じような作品を覗いてみると・・え??と思うくらい、倍以上の値段で売られていました!やっぱり価格設定間違えたかも(;'∀')

しかし気づいた時には既に遅し。もうリピータ―様もけっこうできていますし、見てくれている方は、いつも似たりよったりです。急に値上げしたらやっぱり違和感あるでしょう。

そこで、本当にごく僅かずつですが、気持ち値上げすることにしました。300円⇒350円とかそんな程度ですが。その代わり、2点以上買ってくれた方には割引することにしました。

それからはまとめ買いする人が急に増え、ほとんどの方が二点以上まとめて買ってくれるようになりました。多い方だと4点とか。そのたびに送料以上割引(150~200円)してあげたので、結局あまり変わりませんでした(;'∀')

しかし、まとめ買いが増えることで、確実に収入は上がり、多いときは月1万円くらいの収入になりました。まだまだ少ないですが、当時の私にはすごいことに思えました。

ただやっぱり気になるのは適正な価格設定。出品、作成、受注、発送などの手間暇をすべて合わせるとけっこうな時間を要し、時給にしたら300円くらいなことに気づくのでした!

時給300円なんていう仕事はありません。私が住む場所の最低時給は870円程度だったかと思います。東京都なら900円くらい?そう考えると、かなりわりに合わない時給なのです。

こんな低時給でも続けられるのはやっぱり、好きなことだからに違いありません。世の中、嫌な職場で嫌な上司とつまらない仕事を強要されたあげく、そこそこのお給料をもらう・・というシステムがほとんどです。

今はこんなイシッコロですが、昔はオフィスレディーをしていました。会社に勤める厳しさ、つまらなさ、虚しさをよく知っています。人格まで否定されるようなあの空間。金と引き換えに差し出すものが多すぎます。

今の時給は当時の4分の1以下だと思います。しかし楽しくやれるので、ついやってしまうのですね。仕事がない時は0だし、ある時は突然入る。とても暮らせるほどの収入ではないけど、それでも楽しいです。

・・と、話は戻りますが、石っころが当時設定していた価格は、とても低いです。何かが間違っているのではないか?と思い、調べてみると、価格設定は多くの人が悩むことのようです。

ちなみに、私が時々お世話になっているミンネというハンドメイドサイトでは、適正価格の決め方について、次のように説明されていました。

ハンドメイド作品の適正な価格設定を決める基準や方法は?


価格設定の決め方は、ミンネ(minne)によると、

販売価格=原価+手数料+利益

という式から求めます。

原価というのは、作品を作るために買った材料費はもちろんですが、それ以外にもいろいろあります。

原価とは、、
  • 材料費
  • 光熱費
  • 道具代
  • 試作の時の費用
  • 材料を買いに行くときの交通費(送料)
  • パッケージ代
  • 自分の人件費
などを含むそうです。

これはけっこう盲点でした。というのは、自分の人件費なんて考えてないし、ほぼ材料代くらいしか考慮してなかったからです。

私が作る作品の場合、天然石は天然石専門店で連売りを買います。連で買うので、ブレスレットや粒売りで買うよりだいぶお得に仕入れることができますが、それなりに費用がかかります。

天然石以外には、ワイヤーやオペロンゴム、レジン、接着剤などが主な材料ですが、あとは、ワイヤーを切ったり加工するためのペンチやニッパーなどもそろえます。これがよく壊れたりして、それなりにかかります。

材料と道具は私の場合、ほとんどネットで購入しているので、交通費というよりは送料が毎回かかりますね。これも地味にかかってます。

光熱費に関しては、私の作品ではあまり使わないのですが、レジンを使う作品では使うことがあります。あ、そう。レジンを硬化させるためのUVランプなんかも道具代がかかってますよね。

あとは、作品を発送するときに使う梱包代です。プラ袋やメッセージカード、マスキングテープ、封筒や糊など意外と使いますよね。印刷代もかかるし、送料ももちろん発生しますので、送料込の作品とかは辛いです。

これら材料代や道具代などに加え、自分の人件費まで考慮するんですね。そう考えたら、先ほどの私の販売価格ですと、時給300円どころか100円くらいになってるかもしれません(;'∀')

そして次は手数料についてです。

手数料はだいたい、ミンネやクリーマ、メルカリともに、販売価格の10%程度というのが普通です。ラクマは最初1%とか激安でしたが、3%⇒7%と増えています。いずれ10%になると思います。

というわけで、手数料については、販売価格の1割と思っておいてだいたい間違いないと思います。それなりにかかりますよね。1000円の作品だったら100円引かれてしまいます!サイトによっては送料にも10%かかります。

さて、ここまでが原価と手数料の話でした。先ほど言ったように、販売価格には、原価と手数料に加え、忘れてはいけない部分。そう。利益を入れること、これが必要になります!

原価と手数料についてはイメージできるけど、利益についてはちょっと・・という人多いかと思います。私も、具体的な利益がいくら?って言われると、正直想像がつきません。

利益=儲けということですから、あまり儲けすぎるのも気が引けますよね。自分の作品ってそれほどの価値があるのか?逆に、儲けがほぼゼロでタダ働きなんて悲しいし・・。

そう、利益って、基準がないので難しいんだと思います。そこで、ミンネでありがたい記事を見つけました。利益の基準についてです!

販売利益の基準はどうする?適正価格の付け方


初心者には難しい販売利益の決め方ですが、実は基準があるそうです。

販売価格は、原価の3~4陪が適正と言われています!!

これ、知りませんでした。つまり、1500円が原価だった場合、その3倍だと4500円。4陪だと6000円になります。

つまり、販売利益はいくらになるかと言うと、4500円で販売した場合、手数料は、4500×10%=450円なので・・

4500(販売価格)-(1500(原価)+450(手数料))=2550(利益)

となります。

このように、利益を最初から適当に決めるのではなく、販売価格の3~4陪したものを利益と考えると、価格設定しやすくなるということです。

しかし、ここまで書いていて、意外と難しいのが材料費の計算かなーと思いました。

私の場合、天然石は連売り商品を買うのですが、送料もかかります。一連が1000円で40粒入り、送料250円として、ひとつの指輪を作るのに、1250÷40=31.25円。

ワイヤーはまとめ買いするけど、何センチ使うとかいちいち計ってないので、細かくは分かりません。10メートルのワイヤーを10個くらいまとめ買いすると送料込みで2500円?
30㎝ずつ使うとして、100m÷30センチ、、10000㎝÷30㎝=333回分。
2500÷333=7.5円。これに失敗や試作代などを含めたら10~15円くらいなのかな?

これに梱包代が、プラ袋1個2円、台紙3円、封筒3円、マステ代1円くらい?印刷代が10円、出しに行くときの交通費20円?で、合計40円程度?意外と高い(;'∀')

これに私の人件費が、作成や梱包、受注、出荷を含めると1時間以上はかかる。最低時給の880円くらいとしても・・。原価は全部で1000円近くなりますね!

利益は、原価の3倍としても、3000円!!え?こんなに??私、1000円もしない金額で売ってるんだけど・・(;'∀')

そして、3000円から原価の1000円と手数料300円を引いた残り、1700円が利益になるはずですね。。

ひょえーー。。一番高くても1個1000円くらいの激安価格で売っていた私。利益は手数料や原価を引くと、ゼロどころか赤字ということが分かりました。人件費入れてませんでしたからね。。

原価と手数料だけ考えれば、なんとか黒字とも言えます。しかし、人件費を考えてなかった。材料費の3~4陪程度・・というのじゃ利益は出てないってことなんですね。

原価と手数料だけ考えても私の時給は400円にも満たない感じでした。しかし、これで、400円どころか0円もしくは、-2000円くらいだった!ということが判明してしまいました(;'∀')

ということで、私のハンドメイド作品の場合、天然石の指輪がほとんどなのですが、1個3000円というのが適正価格と分かりました。それを1000円以下で販売していたわけです。大安売りですね(;^_^A

では、今から価格を変更しようかと思っても、、突然値上げしたらお客さんがどう思うか・・考えてしまいますね。

ミンネの「価格設定の仕方」という記事を読む限り、途中で価格を上げるのは全然OKなんだそうです。そうしないと長く活動を続けられないことも出てくるから・・というのが理由だそうで。。

しかし、そう簡単に言うけど、やっぱり勇気がありません。これまで買ってくれたお客さんがどう思うかとか、やっぱり考えてしまいますね。

というわけで、当面は、私は今まで通りの価格設定で行くかもしれません(´;ω;`)

ちなみに、価格設定をするときにもうひとつ参考になるのは、同じような商品のリサーチだそうです。他のお店でいくらで売られているかというリサーチ。そしてもうひとつは、身近な人の意見だそうです。

例えば、お家の人に自分の作品を見せ、「これいくらなら買う?」と聞いてみるのもありかもしれません。私の場合、やはり、「1000円??安すぎるわね!」と言われましたが・・。

ちなみにリサーチに関しては、デパートの商品とかと比べるのもどうかなって思ってしまい、同じハンドメイド作家さんのを見たりしています。が、意外と1000~1500円程度で売られているのを見ます。

じゃあ合わせて下げようかなって必要もないとは思いますが、高くても売れなくなるんじゃないかと思ったり、逆に安すぎるとチンケな作品と思われて売れないんじゃないかとか・・悩みますよね。

うーん、価格設定に関しては、私もしばらくは悩み続ける項目のひとつなんじゃないかって思っています。とりあえず、もう少し上げてもいいのかもしれないということだけは、分かりました(;^_^A

以上、今回は、ハンドメイド販売で価格設定をするときのやり方についてでした。見直したいと思っている人、これから始める人は参考にしてみてください。

※ちなみに価格設定に関しては、ミンネさんのこちらの記事を参考にしました。
http://blog.minne.com/?eid=465

他にハンドメイドやパワーストーン関連ブログを他にもたくさん書いています!記事を読んでもらえたら嬉しいです(^▽^)/

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